ジャーナル
大会レポート:ADVENTURE Lite2021〜子どもと走って巡る冒険ごみ拾い〜
プログラム概要
Adventure Liteは、大人と子どものチームで海岸のごみを拾うことを通じて、豊かな海を守る心を育む体験型プログラムです。冒険日誌に記載されたごみの種類に応じて、独自通貨“オーシャン”に換金し、大会本部に設置した武器屋・道具屋で地球に優しいエコなアイテムと交換。子どもたちは、自らごみを拾い獲得した通貨で買い物することで、大人の社会生活を疑似体験することができます。
冒険ごみ拾い
大会には20組64人の子どもと大人に参加いただきました。
道の駅むなかたを会場に裏手の海岸まで移動し、漂着ごみを拾い、本部へと戻る全75分のプログラムです。
今回のプログラムのミソとなるのが、参加者全員に配布した冒険日誌。
冒険日誌には、漂着するごみの種類や今回の女神救出ミッション、海の現状や今後に向けたアクションなどが記載されています。海岸では冒険日誌に記された30種類のごみを集めます。
ごみは3つの分類にわけられており、それぞれ記された種類を集めるとオーシャンに換金できるしくみです。集められるオーシャンは1人あたり10,000+ミッション達成によるボーナスとなります。ゴール後、オーシャン銀行で換金し、一人ひとりに獲得したオーシャンが手渡されました。参加者のみなさんほとんどが10,000オーシャンを集めることができました。
武器屋・道具屋でアイテム交換
活動後のお楽しみであるアイテム交換は、大会本部にある武器屋・道具屋の2つのアイテムショップにて行います。地球に優しいエコな商品や今後ごみ拾いを行う時に役立つちょっとしたアイテムが並べられており、子どもたちは手にしたオーシャンを好きに使っていました。全体的に男の子の参加が少し目立ちましたが、中には参加できなかったお母さんのためにと、洗剤や石鹸を選ぶ男の子も。日常生活の中で、環境負荷の低い製品を活用してもらい、日常的な利用に結びつけることが大事なことであると考えています。
海の環境を考える日常習慣を
私たちが暮らす地球は様々な要因から危機的な状況に直面しています。尊く美しい地球を救うためには、私たち一人ひとりが行動を変えていかなければなりません。行動を変えるためには、心が動く必要があります。それは楽しいと思える体験であったり、はたまたこのままではダメだという危機感であったり。
本イベントは子どもたちや一緒に参加した大人の皆さんが、ごみという脅威に直面する現状に触れることで心が動き、明日への行動へとつなげるきっかけをつくることにあります。親子で環境に配慮した行動が、日常的で当たり前なものとなるように。
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認定NPO法人改革プロジェクトは、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として、海を介して人と人がつながることを目的として、ADVENTURE Lite2021を実施しました。
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://Uminohi.Jp/